NPO法人日本食育協会 トップページ 日本食育協会について 活動状況 食育指導士とは 食育講座
活動状況
前年までの活動状況
◇2010年食育協会年間スケジュール

1月
     17日(日)福岡 食育指導士講習会

2月
     7日(日)東京・武蔵野市 食育指導士講習会
     21日(日)静岡 食育指導士講習会
     28日(日)大阪・天王寺 食育指導士講習会

3月
     22日(月・祝日)〜23日(火)大阪 三基商事梶@大阪支店ミキホール
                        上級食育指導士養成講座

4月
     11日(日)千葉 食育指導士講習会
     19日(月)食育シンポジウム(東京)

5月
     20日(木)〜22日(土)大阪 三基商事梶@大阪支店ミキホール
                        上級食育指導士養成講座
     24日(月)食育シンポジウム(福岡)

6月
     27日(日)上級食育指導士試験(東京・大阪会場)

8月
     8日(日)水戸 食育指導士講習会
     21日(土)郡山 食育指導士講習会

9月
     20日(月・祭)東京 食育指導士講習会
     21日(火)東京 食育指導士講習会

10月
     16日(土)大阪 食育指導士講習会
     17日(日)横浜 食育指導士講習会

11月
     22日(月)、23日(火・祭) 大阪 食育実践講座
     20日(土)名古屋 食育指導士講習会

◇第5回食育推進全国大会
テーマ「佐賀そう!だんらん」
      〜食と「うつわ」のハーモニー〜

 内閣府が主催する食育推進全国大会が、佐賀県の佐賀市文化会館・佐賀県総合体育館で6月12・13日(土・日)の二日間に渡り、佐賀県と共催し開催されました。
この全国大会は平成18年の大阪から毎年開催され、福井・群馬・島根と続き今回が5回目の開催となり、現在開催されている食育のイベントとしてはもっとも大きな大会となり、今回も4万3千名以上が来場し過去最大の参加者となりました。
 中ホールでの開会式・講演会・パネルディスカッション、イベントホールでの実演・試食などが開催され、講演会では佐賀を代表する島田洋七さんの講演があり満員になる盛況さでした。
 また、私共協会の小林修平理事長もパネルディスカッションのコーディネータを務め、大会を盛り上げる役割をされていました。展示エリアは7つに分かれ約120軒のブースがあり、協会も展示ブースを大競技場の中に設け、当協会理事の長野美根先生のご指導の下、協会の案内・活動資料などの展示と資料の配布を行い、上級食育指導士として活躍されている蛭田さゆりさんの保育園での活動を中心にした資料も展示し、一緒に活動されている上級食育指導士種村ひろみさん、食育指導士井上真由美さんにもご協力いただき、多くの方が興味を持ち協会の展示ブースを覘かれ質問などをされていました。
 今回は、九州の食育指導士の皆さんにもブースの運営にご協力いただき、1日目は冷房のない競技場の中で汗を掻きながら佐賀の皆さんにお手伝いいただき、2日目は福岡の皆さんが紙芝居・ゲーム・食育劇などを披露して、小さな子供と親御さんたちに食育の必要性をお伝えしてくれました。
 今回、協会では展示だけでなく、キッズ&バラエティーコーナーにて、動物着ぐるみ食育劇で健康・食の大切さを皆さんに披露して、こちらも多くの方が興味を持ち観られていました。
 協会として群馬の大会から参加しておりますが、毎年食育に対する意識が高まっていることを感じ、展示ブースを初めとする規模も毎年大きくなっており、各団体・企業も食育に対する取り組みに力を入れていることを感じます。
 それだけに、イベント・各展示ブースを観て回ることで、色々な食育に関する知識・情報を得る良い機会になりますので、皆様の地元・近郊で開催される際には是非ご参加下さい。
 来年の開催は、静岡県の三島市にて6月18・19日(土・日)に開催が決定していますので、多くの会員の皆様の参加を期待しております。
 佐賀の大会では多くの食育指導士の皆様のお力を借り無事終了できましたこと感謝申し上げます。そして大会の見学に来られ、協会の展示ブースにお立ち寄りいただきました会員の皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございました。
  


◇「2010年度 食育シンポジウム」の実地報告

 
2010年の食育シンポジウムは、4月19日東京、5月24日福岡の2ヶ所で開催し、食育シンポジウムを初めて開催した福岡では約1,500名の方が参加され、東京の約1,100名と合わせて2,600名の方に参加頂きました。
 今年のテーマは「食育の現状と未来に向けて」をテーマとしました。

 *「食育シンポジウム」概略
 メルパルク東京で開催した東京でのシンポジウムは、主催者を代表し、当協会の小林修平理事長の挨拶で始まり、内閣府食育推進室 竹井嗣人参事官に来賓の挨拶を頂きました。
 その後、基調講演@として、食文化論者・東京農業大学名誉教授で農学博士の 小泉武夫先生に、「真の食育とは何か」〜食育の先に見えるもの〜をテーマに、日本の食・文化の素晴らしさの話などを中心に講演頂きました。
 基調講演Aでは、僧侶である 松崎斉子さんに「共に生きる・共に学ぶ」のテーマで、子どもが病気を克服した経験を基に、食育の大切さと、人と向き合うことを常とする僧侶としての立場から“人と人との対話”の大切さを語って頂きました。
 20分の休憩後は、故藤本敏夫氏と歌手加藤登紀子さんの次女として生まれ、2001年に歌手としてデビューされた Yaeさんに心に響く歌声を聴かせて頂き、癒しのひと時でした。休憩後は皆さんが楽しみにされている、パネルディスカッションです。今回はコーディネーターに鈴木雅子先生、パネラーに砂田登志子先生・本多京子先生・長野美根先生・吉川珠美先生と、当協会理事の皆さんの豪華なパネルディスカッションとなりました。
 「食育の現状と未来に向けて」をテーマに、それぞれの先生がご自身が体験されたり、聞かれたりの食育の現状から、これからの食育の方向性を色々な角度から語って頂きました。
 子どもたちに食育の大切さを伝えるに当たって、大人たちの食育教育を高めることの必要性が求められています。
 最後に、閉会の辞を協会の澤井専務理事が行い、盛況のうちに無事終了致しました。

 福岡のサンパレスでのシンポジウムは、東京のプログラムから、来賓挨拶が福岡県の農林水産物安全課 熊谷晃課長、基調講演Aが昨年東京のシンポジウムで講演頂いた、助産師の 内田美智子先生の講演に替わりました。
 熊谷課長からは福岡県の食育活動推進の状況、これからの取り組みについてお話頂き、内田先生からは「食卓から始まる生教育」をテーマに、先生が20年間に亘り係わってきた子どもたちの現状から、性と生と食が繋がっていること、あらゆる年代で生教育に取り組むことが求められていることを訴えられました。
  
 *プログラム紹介

「食育シンポジウム」〜食育の現状と未来に向けて〜
                          敬称略
12:30 開会
      主催者挨拶 NPО法人日本食育協会 理事長 小林 修平
      来賓挨拶
        東京  内閣府参事官(食育推進担当)  竹井 嗣人
        福岡  福岡県農林水産物安全課長    熊谷 晃

12:45 基調講演@
        「真の食育とは何か」〜食育の先に見えるもの〜
           食文化論者・東京農業大学名誉教授 小泉 武夫

13:45 基調講演A
        東京 「共に生きる・共に学ぶ」
                         僧侶 松崎 斉子
        福岡 「食卓から始まる生教育」
                        助産師 内田 美智子
14:30 休憩

14:50 ミニコンサート
                         歌手 Yae

15:20 パネルディスカッション
        「食育の現状と未来に向けて」
          コーディネーター   医学博士 鈴木 雅子
          パネリスト       食育ジャーナリスト 砂田 登志子
                       医学博士 本多 京子
                       医学博士 長野 美根
                       管理栄養士 吉川 珠美

16:30 閉会のことば
           NPO法人日本食育協会 専務理事 澤井 永治


◇台湾での「食育の会」に参加して

 台湾で食育の考えを広げているグループから、日本食育協会に協会の活動と、日本における食育の状況を、開催する会の中で話して欲しいとの要望があり、岡本事務局長が3月台湾に行ってまいりました。
 台湾においても日本と同様に高齢化が年々進んでおり、2008年の台湾国民の平均寿命は78.57歳で、男性が75.59歳、女性が81.94歳で、日本より4歳程短い平均寿命のデーターとなっています。
 台湾でも食育に対する意識は年々高まってきているとのことで、今回は「健康を考える会」と題して、台中と台北の2ヶ所での開催でした。
 3月13日は台湾第3の都市である台中での開催で、300名を目標としているとのことでしたが、約250名の参加でした。(それでも主催者側としては大満足の参加者数だった様子)
 台北での開催は3月14日、さすが台湾一の都市だけに800名以上の方が参加され、会場一杯の参加者を見ると台湾での食育の意識の高まりを実感することができました。
 会はどちらも同じ内容で進行し、最初に生命に関する映画で始まり、主催者挨拶、事務局長の挨拶、食と健康に関する話、食育劇、抽選会と約3時間の会でした。
 事務局長の挨拶は、協会設立の目的、日本での食育基本法施行のこと、食育に関する考えを中心に話しましたが、通訳が入っての挨拶はちょっと戸惑う感じでした。
 食育劇は、小学3年生の女の子の食生活の乱れからの体調不良に関して、その子どもと母親に対して知恵者のおばあさんが、食と健康の大切さを数名の人とパフォーマンスで楽しく教える劇でした。良く日本の食育での会でも観ますが、中国語にも係わらず雰囲気だけで内容が理解できる演技で、小学3年の女の子も名演技でした。
 日本だけでなく、世界色々な国で食に対する教育、食育が必要な時代になってしまったことを感じる、今回の台湾での「食育の会」でした。
  
 

◇2010年スローフード世界大会に参加して

                                      NPO法人日本食育協会
                                       理事 長野美根先生
 2年に一度開催される「スローフード世界大会(サローネ・デル・グスト)」に食育協会会員の方たちと参加してきました。今回の研修旅行は「社団法人 日本オリーブオイル協会」との共催でしたので、オリーブオイルソムリエの方々もご一緒でしたので、スローフード会場内や食事の時にオリーブオイルについてのいろいろな話を聞くことができました。
  
  今回は研修旅行前に半日をかけて事前講習を開きました。講習内容は@オリーブオイルについて(講師:オリーブオイルソムリエ) Aイタリアワインについて(講師:イタリアワインソムリエ) Bチーズについて(講師:東北生活文化大学准教授・農学博士) C世界の食育事情(講師:長野美根)でそれぞれ専門知識を学ぶとともに試食・試飲をしました。事前講習を開いたことによって現地イタリアでの研修がより一層充実したものとなりました。

研修旅行はイタリア・ミラノ空港から始まりました。当協会岡本事務局長と共にミラノ空港に来られた方のほか、イタリア各地を回ってこられた方々もいました。解散もミラノ空港でしたので、それぞれ自分の日程に合わせての旅になります。

トリノで開かれたスローフード大会は年々規模が大きくなり、参加者も世界各国からきています。私が初めて参加した10年前はスローフード本部が開催する子どものワークショップは会場内で開かれていたため、見学をすることができました。
しかし、今回は会場を同じ敷地内ですが別棟で開かれ、関係者以外の見学はできなくなりました。そのため、イタリアの食科学大学を修了した来栖さん(本誌に掲載)が食科学大学の先生及び学生と共にボランティアとして当大会に参加していたため、レポートをお願いいたしました。

来栖さんのレポートによるとスローフード本部教育部門が実施した子ども向けのワークショップの内容は@食物はどこから来るのかを身近な食材を例にとり、地図や地球儀を使用して原産地を確かめその歴史や来歴を説明する。また、それぞれに国や地域に合った文化や食べ物があること理解してもらう。(生物多様性についても触れています)
Aチームに分け食材が入っている箱を開ける。箱の内側にはその食材についての豆知識が書いてあり、開けた子どもはその内容を皆の前で読み上げる。Bパン、チーズ、チョコレート、はちみつについて書かれたパネルの前でスタッフとともにこれらの食材について説明を受けた後、クイズに答える。Cスローフード協会が認定した生産物(プレシディオ)を試食しながら、なぜスローフード協会がプレシディオを認定しているのかを説明する。
このような一連の講習でスローフードが求める食の原則「Buono,Pulito,Giusto(おいしい、クリーンな、公正な)の理解を深めるようにしています。「楽しみながら学ぶ」ワークショップから子どもたちは「食」についてより良い選択ができるようになっていきます。

同様に会場内でCOOPが開催した子ども向けの「食育教室」を見学いたしました。それは@食育担当のスタッフが食材について説明する。Aチームに分かれた子どもたちはスタッフが出すクイズに答える。正解するとその食材が貰える。Bチームで貰った食材を使って料理をする。Cできた料理を試食する。
といった内容でした。ここでも、「楽しく学ぶ」ということがキーワードのようです。来場する子どもたちは会場近くの児童・生徒もいますが、遠くからくる学級はこの会場に来る費用をつくるため、前年から栗やクルミを収穫してその費用にあてている と子どもたちが自慢そうに話をしてくれました。どの子どもたちも会場に来ることがうれしく、またはつらつとした顔が印象に残りました。
  
 大人向けのワークショップは多岐にわたっています。ワインやチーズなど様々な食材のついての講座・農業方法について学ぶかなり専門な知識が必要な講座・パスタを作る講座 など終日開催期間中開かれます。この講座に参加をしたことが以前ありますが、すべてイタリア語で開かれているため通訳をつけなくてはとても理解できません。そのため、今回は来栖さんとイタリア食科学大学の学生に講座に出席をしてもらいレポートを書いていただきました。そのレポートは研修旅行参加者のかたにお送りいたしました。

会場内は州ごと国ごとのブースに分かれそれぞれの食材を展示・試食・販売をしています。オリーブオイルを例にとっても品種の違い、製造方法の違い、さらにはハーブ入りのもの・アンチョビ入りのものなど各種あり、その多様性にびっくりさせられます。

ワインコーナーでは別途チケットを購入しますが、イタリアワインコンクールで受賞したおよそ200本のワインを飲むことができます。私も2・3杯楽しみました。

トリノ近郊のアルバでは10月から11月にかけての土・日曜日に「トリュフ市」が開かれます。今回のツアーは日程が「トリュフ市」開催に合ったため行くことができました。会場に入るとトリュフの芳醇な香りでいっぱいです。このトリュフは100gあたり数万円が相場ですが、2009年の「国際白トリュフオークション」では750gで1400万円の値段が付いたものもあったようです。私たちもこのアルバでトリュフディナーを堪能しました。もっとも私たちが食べたトリュフはこのような値段のものではありませんが、目の前で白トリュフをカッターで削って料理に乗せてもらう時の香りは垂涎でした。
  
  また、トリノ近郊のバローロ村は高級ワインの生産地で有名です。この中でもイタリアワイン格付け最高位のD.O.C.Gをもつワイナリー2か所を見学いたしました。訪れた時期はブドウの収穫が終わりワイン醸造の真最中です。訪問したワイナリーでは赤ワインの醸造タンクの中を見る機会に恵まれました。タンク内で果皮を混入する工程もわざわざ機械を動かしてくださり、詳細に見学することができました。赤ワインは赤ブドウの果皮を醸造タンクにいれて、香り・味・色をだすので、果皮の引き上げ時期やタンク内での果皮の循環がそのワインの品質に大きな影響を与えます。通常はここまで見せていただくことはありません。ワイン好きのメンバーから 「感激!」の声が上がったのも納得です。その後はD.O.C.Gワインを試飲しました。試飲したワインはおいしくこれもまた感激です

スローフード大会・オリーブオイル博物館・ワイナリー見学などの日程を終えた後、モンブラン麓の街、クールマユールで料理教室を開きました。クールマユールはヨーロッパ屈指の高級リゾート地です。そのため、有名レストランも数多くあり、私たちが宿泊したホテルのレストランもその一つです。
レストランチーフシェフから本場ボローニャソース、ミートソース、パスタの作りかたを教えていただきました。手作りならではのおいしいソースが完成しました。帰国後、ホームパーティでこのソースで友人たちをもてなしたとき、 絶賛の評価を得ました。機会があれば皆様にもこのソースの作りかたをお教えしたいですね。
  
  今回の旅行中の食事はすべて地元の名物料理を中心に献立を組みました。また、イタリア料理は一品の量が多いので、私たち向けに一品の量を少なくして、料理の種類を増やしました。食事のたびに供されるワインも料理に合わせた高級ワンです。私はこれらのワインを充分に(本当に充分に)食事と共に楽しみました。

D.O.C.G付きのワイナリー見学、チーズ工場見学、レストランシェフによる料理教室、それに加えてすばらしい料理とワインの数々・・これらは現地コーディネーターとして準備段階から協力をしてくださったマルコ・照子ブッチオ夫妻の尽力によるものです。そんなマルコ夫妻のお父様はトリノ近郊で有数の公認会計士事務所を経営されています。見学したワイナリーの一つはお父様からのご紹介でした。研修旅行が終わった後、照子さんからの連絡によると、お父様に叱られたとか。その理由は、お父様が「僕が料理とワインをコーディネートをすれば、もっとおいしい食事だったのに!」と話されたとのこと。次回は食通で有名なお父様が食事をコーディネトしてくださるそうです。

北イタリアの「食」をたずねる旅は毎回いろいろな発見があります。
2012年に開催される「スローフード世界大会」への会員の皆様のご参加をお待ちしております。


以上
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