NPO法人日本食育協会 トップページ 日本食育協会について 活動状況 食育指導士とは 食育講座
活動状況
前年までの活動状況
◇2009年食育協会年間スケジュール

1月
     24日(土)福岡 食育指導士講習会

3月
     21日(土)〜23日(日)東京 上級食育指導士講習会

4月
     11日(土)大阪(堺) 親と子の絆を考えるシンポジウム
     19日(日)東京 食育シンポジウム

5月
     23日(土)〜25日(月)東京 上級食育指導士講習会
     30日(土)大阪(岬町) 親と子の絆を考えるシンポジウム

6月
     20日(土)東京・大阪 上級食育指導士講習会試験

9月
     23日(水)東京 食育指導士講習会
     24日(木)東京 食育指導士講習会
     26日(土)大阪 親と子の絆を考えるシンポジウム

10月
     12日(月)〜13日(火)東京 食育講義実践講座
     18日(日)大阪 食育指導士講習会

11月
     14日(土)名古屋 食育指導士講習会
     17日(火)横浜 食育指導士講習会

◇第4回食育推進全国大会「〜しまねから未来へつなぐ食の知恵〜」に出展

 昨年6月に群馬県前橋市で開催された第3回食育推進全国大会に続き、今年も「みんなで広げよう!食育の輪」をメインテーマに内閣府、島根県主催の第4回食育推進全国大会―6月13日(土)〜14日(日)―が、島根県松江市のくにびきメッセで開催されました。当協会も前回同様、内閣府のご協力を得て出展いたしました。昨年大変好評でした、協会会員の板良數さんの布で作成した独創的な食育教材をバージョンアップし、昨秋に砂田理事(内閣府、食育推進評価専門委員会委員)が作詞・監修された当協会オリジナルの食育ソング「みんなイキイキ食育のうた♪」に合わせた、幼児向けの食育パフォーマンスを板良敷さんが考えました。
幕張メッセで開催された「ちばの食育2008」でメインの食育ボランティアとして、食育講座をもたれた板良敷さんは、年に数十回も千葉県を中心に保育園、幼稚園等で数多くの食育パフォーマンスを実演されて来られましたが、協会の食育ソングに合わせたパフォーマンスは、特に小さい子どもたちの反応がすばらしいとのことです。食育の啓蒙を進めるためには、子どもたちに関心を持ってもらう事が食育の第1歩という信念の下、来場者の子どもたちが喜ぶ手作りグッズもたくさん用意し、何回も繰り返し、子ども相手の食育パフォーマンスを実演されました。子どもたちの反応は勿論、食育の第1人者の服部幸應先生や武川内閣府食育推進室長も大変興味深くご覧になられました。又オリジナルの食育教材を前に、皆様の多くが立ち止まり、カメラで撮りながら作り方等の説明をうけていました。 小さなお子様達も食育キャラクターのかわいい人形達を手にもち大喜びで、板良數さんのご用意したおみやげの手づくりグッズは大人の方々にも大人気でした。
 会場では、砂田先生のご協力を得て、協会の食育ソングCDや食育パフォーマンスDVDの販売もしました処、幼稚園を始め学校関係者の多くの方がお求めになられました。
  
  
 協会ブースの壁面には、昨年協会が行いました活動の数々を写真パネルで展示しました。
田植え、稲刈りや野菜収穫等の体験ツアーの中では、福井県小浜市のご支援を得て行いました「鯛を釣って捌く食育ツアー」に特に関心を寄せる方が多く、また東京都渋谷区のご協力を得て開催の「メタボ予防料理教室」の朝、昼、夜のメニューをメモされる中年男性もいらっしゃいました。
第1回、第2回と行いました「食育教材の作り方と使い方講座」にも色々質問が寄せられ、手作りの愛情を子どもに伝えることが、食育には大切なことが皆様にわかっていただけたと思います。
 当協会ブースにご来場の皆様からは、他のブースのようにお金をかけてパネルを掲示しているのとは違い、手作りの食育教材やグリーンツアーの食育体験活動の写真展示からは、NPOらしいぬくもりを感じましたとのご意見を多々頂きました。
  
  
 今回の出展には、板良敷さんのアシスタントの中村さん及び島根県唯一人の上級食育指導士の山口さんにもボランティアで応援お願いしました。ご協力いただきました皆様大変有難うございました。

◇「2009年度 食育シンポジウム」の実施報告

 
今年度は、4月19日(日)に東京厚生年金会館にて「食育のあり方と食の問題点」をテーマに行いました。(詳細は、下記をご覧下さい。)
 日曜日にもかかわらず、約1200名のお客様が来場され、内容の濃い講演や食育現場からの発信と、それに続くパネルディスカッションに大変有意義でしたとの感想を多数頂きました。又、当協会初めての「みんなイキイキ食育のうた♪」の発表もアトラクションの際に行ない、童謡歌手の渡辺かおりさんと特別参加の子ども達6名が元気に食育ソングを歌いました。
 ご出席の皆様、本当に有難うございました。

*「食育シンポジウム」概略

 2009年4月19日(日)東京厚生年金会館大ホールにて、日曜日にもかかわらず約1,200名が出席され、予定どおり「食育シンポジウム」は開会されました。
 最初に、主催者を代表し、当協会の小林修平理事長(元国立健康・栄養研究所所長、現人間総合科学大学健康栄養学科学科長)の開会の辞が述べられ、その後に、内閣府食育推進室 西澤立志参事官よりご来賓の挨拶を頂きました。
 12:45から、世界25ヶ国61地域に出かけ、WHOと連携し世界の長寿食を研究されてきたNPO法人世界健康フロンティア研究会理事長の家森幸男先生から、「世界の健康は食育から」をテーマに基調講演をしていただきました。長寿をつないできた伝統食が時代の変化により急激に変わり、それにより人々の健康が大きく損なわれつつある現状が世界の至る所で起きていることが良く分かりました。又豆類を多く摂っていると、長寿に結び付くことが実証されていること等、長年の調査に基づいた有益な内容でした。
 13:30からの基調講演第2弾では、長年助産師として出産の現場に携わり「いのち」と直接関わってこられ、又思春期保健相談士として思春期の子どもの悩みを聞いてきた経験から、福岡県子育てアドバイザー、九州思春期研究会事務局長を勤められている、内田美智子先生からのお話がありました。
 「食卓から始まる生教育」のテーマで始まった講演は、パワ−ポイントで映し出される画像一つ一つに聴衆の皆様は大変心を動かされ、あらためて、命を育む食育の果たす役割の大きさ、子どもを無条件に受け止める親のありようが問われている気が致しました。
 20分の休憩中は、ロビーで、講師や協会理事の食育関係図書や協会独自の食育の歌「みんなイキイキ食育のうた♪」のCDの販売が行われ、大変な混雑と熱気の中、短時間で多数の販売を致しました。
 休憩後は、童謡歌手の渡辺かおりさんが、懐かしい童謡の数々を歌い、又CDにした協会の「みんなイキイキ食育のうた♪」を子どもたちと一緒に歌い、盛り上げて頂きました。  
 アトラクションの後は、15:00から現場からの発信「食育のあり方と食の問題点」
が始まりました。最初は、食育現場の課題「学校における食育の推進〜10年間の継続実践その成果と課題〜」として、愛知県西尾市立寺津小学校での給食を通じた食育を、この3月末に定年退職された校長の高橋正治先生にお話いただきました。給食に地元の食材を使う時の問題点、野菜を栽培している人の顔が生徒に見えることの大切さ、お米に合う和食のおかずを作る際の給食調理員の苦労等々を少しずつ克服した結果、生徒の給食の食べ残しが無くなった事が報告されました。寺津小学校の取り組みは、寺津中学校にも引き継がれ、良い食育の実例として、第57回読売教育賞を受賞されました。今後の学校での食育例として大変参考になりました。
 次は、井戸を掘り、小屋を作り、畑を開墾した苦労を元に、NPO法人田舎のヒロインわくわくネットワークを立ち上げ、全国規模で農と食の連携協力を図る、やまざきようこ理事長に、食料生産現場の課題「食を通しておけら牧場から発信する都市農村交流の広がり」を報告いただきました。いろいろな立場から、いろいろな発想・工夫で新しい試みを実行に移すことによって、農業の持つ教育力の素晴らしさが実感させられました。
 最後に、当協会の鈴木雅子理事(福山平成大学客員教授・医学博士)がコーディネーターを務め、パネリストは、発表されたお二人に、文部科学省・森泉哲也食育調査官、厚生労働省・河野美穂栄養・食育指導官、農林水産省・伊佐寛消費・安全局消費者情報官補佐の食育に携わる行政ご担当者のご参加を賜り、当協会理事で健康大使の本多京子医学博士にも参加いただき、「食育のありかた」を様々な立場からコメントしていただきました。この4月から学習指導要領で「食育」がいよいよ教育現場で取り上げられる機会が増えることを踏まえ、食事バランスガイドの活用方法や子どもたちの農の体験の重要性、メタボ予防の取り組み等等、短時間でしたが、実りある貴重なお話を伺い、聴衆の皆様もあらためて「食育」への想いが深まったことと思います。
 閉会の辞は、協会の澤井専務理事が行い、予定時間の16:50に盛況のうちに終了しました。                             
 以上 

*プログラムご紹介

ご挨拶
本日は、「食育シンポジウム」にご参加頂き、誠に有難うございます。

食育を生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎と位置づけた「食育基本法」が成立し、はや3年10ヶ月近くが経過しました。この間、様々な食育の啓蒙活動が行われ、国民の食育に関心がある人は、平成20年3月の内閣府の意識調査では、75.1%に増加しました。

然しながら、朝食の欠食、家庭における孤食(個食)、若い女性の過度の痩身志向、肥満による生活習慣病やメタボリックシンドロームの継続的な増加、食品偽装や毒物混入事件等、食育に関わる問題は、むしろ深刻化している状況にあります。

本日の「食育シンポジウム」は、「食育のあり方と食の問題点」をテーマに選びました。世界25カ国61地域に出かけ、WHOと連携してご活躍されている家森先生と、助産師として出産の現場に長年携わって、「いのち」と直接関わってこられた内田先生に基調講演をお願いし、「食育」をより広い視点から見つめなおす機会にしたいと思います。

又後半は、学校現場で食育を実践され第57回読売教育賞を受賞された高橋校長と、農業を通じて食育を普及されているNPO法人田舎のヒロインわくわくネットワークのやまざき理事長に、現場からの課題を発信して頂き、その後のパネルディスカッションでは、「食育」をリードされている行政の皆様にもご参加願い、食育を足元から見つめなおしたいと企画しました。

ご参加されました皆様にとりまして、いろいろな角度から再度「食育」を考えていただける機会になれば幸いです。

                          NPO法人日本食育協会


「食育シンポジウム〜食育のあり方と食の問題点〜」   順不同、敬称略

11:30  開場
12:30  開会 主催者挨拶  小林修平 NPO法人日本食育協会理事長
         来賓挨拶   西沢立志 内閣府参事官(食育推進担当) 
 
12:45   基調講演1「世界の健康は、食育から」
         NPO法人世界健康フロンティア研究会理事長  家森幸男  

13:30   基調講演2「食卓から始まる生教育」
         内田美智子 福岡県社会教育委員・助産師
    
14:15 
         (休憩) 
14:35  アトラクション(20分)童謡歌手 渡辺 かおり
14:55  終了(5分間準備のため、休憩)

         現場からの発信「食育のあり方と食の問題点」
         食育と食料生産現場からの意見開示

15:00  食育現場の課題
         愛知県西尾市立寺津小学校 校長 高橋 正治

15:15  食料生産現場の課題
         NPO法人田舎のヒロインわくわくネットワーク理事長 やまざきようこ 

15:35 パネルディスカッション「現場からの発信」 
      コーディネーター鈴木 雅子(日本食育協会理事 医学博士)
      パネラー  高橋 正治 
             やまざき ようこ 
             森泉 哲也 (文部科学省・食育調査官) 
             河野 美穂 (厚生労働省・栄養食育指導官)
             伊佐 寛  (農林水産省・消費・安全局消費者情報官補佐)  
             本多 京子 (日本食育協会理事 医学博士・管理栄養士)

16:45 閉会の言葉   澤井 永治 (日本食育協会専務理事)

*「2009年4月19日 食育シンポジウム」に参加して〜感想〜

 島根県から参加されました、上級食育指導士の山口栄延(さかえ)様から、感想文が寄稿されました。

 去る4月19日、東京厚生年金会館大ホールで、食育シンポジウムがあり、参加させていただきました。
「ここ・食卓から始まる生教育」の著者であり、助産師の内田美智子先生のお話をどうしても生でお聞きしたくて、島根から飛行機で行ってきました。
 初めは、家森幸男先生のご講演で、日本の食塩摂取量が12g、WHOは6gにするように勧めているということで、それができれば寿命が3年延びて脳卒中がほとんどゼロになるといわれ、カリウム、食物繊維、大豆たんぱく質の摂取が大事だと話されました。
 お米を食べていない国は心臓病が多い、お米は血糖値の上がり方がゆっくりしているから、肥満が少ない。お米を食べるのが食育の基本であると話されました。

 次は、私が楽しみにしていた内田美智子先生のお話です。
食育の話で、号泣するとは思っていませんでしたが、パワーポイントで映し出される映像や、ミスターチルドレンのBGMとともに流れる一言ひとことを眼で追いながらあふれる涙をずっとぬぐっていました。
 自分を大切にしよう、命を大切にしよう、人に優しくしようと言われても、食卓に冷凍食品を並べられれば、自分は大切にされていないと気づきます。
 大切なのは、命が大事なのではなく、あなたが大事だということ。
 そのメッセージは、態度、ちょっとした振る舞いや仕草で伝わっていく…日々の暮らしの中に答えがあると言われました。
朝ごはんを食べていない(作らない)ということは、栄養面だけでなく、他のことにも手を掛けてもらってない確率が高く、コミュニケーション(会話)が不足することも大きな問題なのだということも衝撃でした。
 最近の若いお母さんは、お菓子が主食で、サラダの野菜しか知らない、魚料理が出来ない、離乳食が作れない(4割がオールレトルト、2割が買わず作らずジュースとお菓子、ヨーグルト、プリンを与えている)。
 これで本当に手をかけて育てられたと思うでしょうか?
 自分たちがどうやって育てられたのか?ということと、何を食べさせてもらったのか?はリンクする、つながっているのだそうです。
 まともに料理をしたことがないままに主婦になり、母になる。
この若い母親たちを責められない、そのように育ててしまった大人に問題があったのだから、子どもたちのために大人は出来ない理由をあげるのはもうやめませんか?
 子どもたちのために、何かしよう!という、情熱を持って変わってみませんか?
 自分でご飯を作れると、親の苦労を理解し感謝できるようになる、嫌いなものでも残せなくなる、一人で生きていけるようになる、素敵な大人になれる!!といわれたことが心に残っています。
 内田先生の、命を守ろうとする情熱を肌で感じることができ、大変感動しました。
 また、愛知県西尾市立寺津小学校校長の高橋正治先生のお話も、実際に学校の現場で実践された内容で、大変興味深いものでした。15分という短い時間でしたので、もっともっと聞きたかったです。
 「食」というものを中心にして、健康安全、飼育栽培(農業)、環境問題、食糧問題、外国との関わりなどへとつながり、さらにゴミ問題や生活習慣病など、あらゆるものにつながっていくという図を拝見し、食育と言うのは、まさに生きる上での基本になる教育だ!
 樹木に例えるならば、食育とは、たくさんの枝葉(生きる上で大切な事柄)を全部丸ごと支えている「幹」であり、「根っこ」なのだ!というイメージを強く感じることができました。大変充実した「食育シンポジウム」でした。

  山口栄延(さかえ) (上級食育指導士)

◇第2回食育教材の作り方と使い方講習会(未来ちゃん)終了報告

 
去る、1月20日(火)10:00から東京・渋谷に於いて、第2回食育教材の作り方と使い方講習会が開かれました。講師は第1回と同じく、板良敷信子先生(助手・中村さつき先生)です。23名の参加者のうち、第1回から引き続き参加の方がなんと半分以上。皆さん、この講習会を心待ちにしていられたのだな…と感じました。
 今回の教材はかわいらしいメッセージ人形の「未来ちゃん」。手足を動かして踊ったり、パジャマに着替えたりと大活躍です。
  
最初に、協会オリジナルCD「みんなイキイキ食育のうた」に合わせた振り付けの紹介と「未来ちゃん」の使い方の説明がありました。参加者の皆さんも振り付けに合わせて手拍子を打ったりと早くも盛り上がります。
 午後からは、紙芝居を使ったバージョンの使い方の説明もありました。板良敷先生の「そのまま暗記するのではなく、自分のことばに代えて伝えなければ子供たちには決して伝わらない。」「食育は郷土に根付くもの。郷土の物を食べ、郷土のことばで伝えることが大切。」などのお話には、思わず深く頷いてしまいました。
  
 参加者の中には山形県からいらした男性の方もいらっしゃいました。「手芸は得意ではないが、何でもやってみたいので今回チャレンジしてみました。」とのこと。中村先生に教えていただきながら一生懸命針を使っていました。
 完成した皆さんの「未来ちゃん」はとても愛らしく、あちこちから「かわいい!かわいい!」の声が飛び交います。
 最後に「未来ちゃん」と一緒に恒例となった記念撮影をして、皆さん家路に着かれました。
 板良敷先生、中村先生、そして参加者の皆さん、お疲れ様でした。


以上
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